Man climbing hologram

Absolutely wonderful album, definitely worth it.

ほとんどの方がプラスの意図で書かれたレビューを見て、ごく稀にマイナスのものを見るとどのような曲が入っているのか、買おうかと迷う方がいるかも分かりませんが私の場合結果買って良かったし師匠の曲にしてはポップなテンポで作っていたり今までの路線のものもありまた応援歌としては光明さすような希望を感じさせてくれたりと、素晴らしいアルバムでした。元々ベルセルクシリーズのようなダークが曲が好きでしたが私のように新参のファンもぜひ聴いて欲しいアルバムです。

聞いてるうちにフレーズやテンポが心地よかったりノスタルジックな気分になったりで私的には癒やし系アルバムですがサウンド的にはやはり色々凝ってて裏切らないなぁという感想です。鉄切り歌が何だか癖になりました。

好き。満ち足りている安心感があります。他の音楽をきいて物足りないと思うことは多々ありますが、平沢さんやそれに関連する音楽ではそういうことがありません。精神をほぐしてくださる音がします。

この歌をはじめて聴いた時ただただ幸福感に包まれた。私は音楽家や芸術家の方たちのことはとても尊敬しているが、自分が単なる労働者であることを卑下したこともない。父や祖父もそうだった。しかしどうしても、末端に生きる者の苦しさに時々つぶれそうになる。氏の歌詞についての真意は知らない。でもそのまま受けとることが許されるならば、鉄鋼業に携わる者の端くれとして誇りを持って明日を生きようと思えた。祖父が酔って歌っていた追分や炭坑節を思い出し、人心を慰めるものは歌なのだなとつくづく思った。この人はジャンルなどきっと何も関係ない。そういうものを超越した場所にひとり輝いている。

私は他のレビュアーの様に沢山の語彙を知ってるわけでもなく、残念な事に饒舌な言葉でこのアルバムの感想を称賛する事が出来ない。それでも書かせてほしい、皆に知ってほしい。そんな感情に突き動かされるアルバムでした。初めて聞いた時には、いつもの平沢と何かが違うと感じた。でも、彼が以前　「当店が地震（??）をもってお届けする新譜」とつぶやいていたので、だまされたつもりで何度もインストールをくり返す。すると、変幻自在すぎてなかなか消化出来かねていた楽曲の本来の輝きが見えてきました。今の彼を一言でいうと　「いぶし銀」　でしょうか？以前の様に　声量に任せて力いっぱいに歌いあげる感じは影をひそめています。還暦を超えた彼にもうそれを求めるのは酷な事なのかもしれない。でも、そっとささやき、そして　時には力強く、自在な音の波に声を乗せており、それがなんとも心地よい。ＣＤを持ってるけど、あえて歌詞カードは見ないで、曲本来の質感やイメージ（うまく言葉に出来ない。私にもっと語彙力があれば～っ）を感じてます。彼は本当に素晴らしい。今の音楽業界の現状の全てとは言いません。素晴らしい曲を提供しているミュージシャンも沢山います。でも、オリコンチャートの上位をにぎわせている一部のグループは、特典を何種類もつけたり、ジャケットのバリエを増やしたりして、リスナーに何枚も同じアルバムを買わせようと躍起になっています。それで生活している方々も沢山いるし、リスナーも承知で買っているのだから　一概に悪い事とは言えない。でも、本来主役であるべき楽曲達をそんな風に愚弄していいものなのか？アルバムを買う本来の意味を忘れてはいないのか？平沢の楽曲を聴いていると、そんな事を改めて考えさせられます。そして、曲自体も、一見すればキラキラ輝いているけど、金メッキ仕様で一皮むけばどこにでもあるただの金属。そんな楽曲ばかりな気がします。それに比べれば、平沢の楽曲は　初めは曇りがちでよく見えない。でも、使い込むと本来のギラッとした輝きが見えてくる。　まるで　いぶし銀。一曲目に　アディオス（さようなら）とリスナーを突き放し、七変化の如く様々な楽曲で振り落とそうとする。それでもしがみついてくるリスナーには、本来の暖かみのある世界へ、そっと手を差し伸べてくれる。そして、私は今、彼の用意した暖かで心地よい世界を存分に満喫しています。ありがとう、師匠 !